フェンダーUSAとは??
フェンダー最高グレードの生産ライン
フェンダーUSAは、日本で販売されているフェンダーのレギュラー生産ライン
- フェンダーUSA
- フェンダーメキシコ
- フェンダーJPN(フェンジャパ)
の中で最もグレードの高い生産ラインで、アメリカのコロナにある工場で生産されるフェンダーギターを指します。
と言っても、公式では「Fender USA」という表記はされていなく、フェンジャパ、フェンダーメキシコと区別するために「USA」を付けて呼称しているんですね。「Fender」と何も付いていない場合は「Fender USA」のことを指しています。
伝統のサウンドを現代に
これはフェンダーUSAというよりフェンダーギター全般に言えることですが、どのシリーズを見ても「フェンダーのエッセンス」が失われていないのが、フェンダーギターの大きな魅力です。
今は数多くのギターメーカーが存在し、「汎用性」「使いやすさ」の視点から見れば良いギターは他にもたくさんあります。
その中でフェンダーは「トラディショナルなサウンドをどうやって後世に残していくか」というスローガンを感じるのです。
伝統のサウンドを保ちつつ、そして進化を続けるフェンダーギターに今後も注目です!
フェンダーUSAの選び方
フェンダーUSAには
- American Original(オリジナル)
- American Professional(プロフェッショナル)
- American Performer(パフォーマー)
- American Elite(エリート)
の4つのシリーズがあります。
ここからは、この4種からどのギターを選べばいいのか、そのポイントを見ていきたいと思います!
USAの中でグレードを下げることは避ける
各シリーズの大体の値段が上の図の通りです。
フェンダーの最高生産ラインだけあって、どのシリーズもお高めの値段設定になっていますね。
ここでおすすめしないのは、「高くて手が届かないから安いシリーズにする」ということです。
「オリジナル高いからプロフェッショナルにしよ!」って感じですね。
なぜかというとこの4つのシリーズ、「コンセプトが全く違うシリーズ」だからです。
値段だけに気を取られて、安いシリーズを選んでしまうと、自分の思っていたギターが買えない可能性が高いです。現に「オリジナルシリーズ」と「プロフェッショナルシリーズ」では、サウンドもコンセプトも全然違います。
安い物を選びたいのなら、生産ラインのグレードを下げましょう!
モダンか、ヴィンテージか。
ギターのサウンド、ルックスを判断するときに大きな指標になるのが「モダン」か「ヴィンテージ」かということです。
「ヴィンテージ」はその名の通り昔ながらの伝統的なサウンド、ルックスのことです。トラディショナルで味のあるサウンドを得ることができますが、「汎用性」「使いやすさ」に関しては他のギターに劣ることも多いです。
「モダン」の定義は少し難しいですが、一言「使いやすいギター」でしょうか。
- 歪みやエフェクトの乗りが良い
- サウンドメイクの多様さ
- アンサンブルに馴染みやすいバランスの良いサウンド
- プレイしやすい加工
こんな要素を持っているギターですね。
ギターを選ぶときはまず、「モダン」なギターがいいのか、「ヴィンテージ」指向のギターがいいのか決定すると、選択肢が分かりやすく絞れていくかなと思います!
フェンダーUSAでは
こんな感じですね!
参考にしてみてください!
一本ずつの特徴を知る
ここまでは「シリーズの見方」のお話でしたが、最終的には一本一本のサウンド、仕様の特徴を理解することが大切です。
次項から各シリーズの解説に入っていきますが、気になるシリーズがあったら、詳しく書かれた記事のリンクに飛んでいただくと、更に詳しい解説や、ラインナップの特徴、サウンドを一本ずつ解説しているので、参考にしていただけたらと思います!
フェンダーUSAのシリーズラインナップ
【ヴィンテージの正統後継機種】「American Original」シリーズ
2012年に幕を閉じた「American Vintage」シリーズの穴を埋めるように登場した「American Original」シリーズ。
「American Vintage」シリーズは特定の「年」に焦点を当てて作られたシリーズでしたが、「American Original」シリーズでは特定の「年代」のサウンドの特徴を集約させたシリーズとなっています。
「American Vintage」シリーズから改良されている点もいくつかあり
- セレクターが3点から5点に(ミックスポジションが演奏可能に)
- 指板のRが小さくなっている
- ラッカー塗装がはがれにくくなっている
といった感じで、現代のギタリストに馴染むようにセッティングされています!
フェンダー伝統のヴィンテージサウンドを手に入れたい方必見です!!
【使いやすいヴィンテージサウンド】「American Professional 」シリーズ
2本目は「American Professional シリーズ」です!
通称「アメプロ」は、フェンダー伝統のサウンドを現代の幅広いジャンルの音楽でも使いやすいように調整されているようなイメージです。
特にアメプロのオリジナルである「V-modピックアップ」は
フロントPU | アルニコⅢ | アルニコⅡ |
センターPU | アルニコⅤ | アルニコⅡ |
リアPU | アルニコⅤ | アルニコⅤ |
といった感じで低音側と高音側でピックアップを変えるというこだわりぶりです!
他にも、ボリュームを下げてもトレブルを損なわれない「トレブル・ブリード・サーキット」や、より握りやすいよう改良された「Deep モダンC」ネックなど、現代のプレイヤーがより使いやすいように進化を遂げたフェンダーギターといった感じです。
モダンとヴィンテージを両立させたシリーズですね!
【コスパの良い正統派】「American Performer」 シリーズ
「American Performer」シリーズはフェンダーUSAの中で、最もリーズナブルのシリーズです。
しかし安いシリーズだからと言って、侮るべからず。
出力高めのしっかりとしたサウンドで、歪みの乗りもよく、「使いやすいギター」という印象です。
またストラトキャスターではリアトーンノブがスイッチング可能で、ノブを引き上げることでどのポジションでもフロントサウンドをミックスすることができます。
- リア+スイッチON→リア+フロント
- リア、センターのミックス+スイッチON→リア+センター+フロント
特にリア+フロントはテレキャスやジャズマスのミックスポジションのような「ドンシャリサウンド」を作るのに重宝すると思います!
【モダンなハイスペックギター】「American Elite」 シリーズ
「American Elite」シリーズはフェンダーUSAの中で一番高いシリーズになります!
その価格は約28万円とやっぱりお高いですよね(笑)
でもそれに見合う性能を持っているのがこのエリートの凄いところです。
サウンドはフェンダーには珍しいモダンなサウンド。「第4世代noiseless PU」が採用されていてノイズが少なく非常にクリアなサウンドになっています。またエボニー指板が張られているのもポイントで、シャープでスッキリとしたモダンなサウンドを目指して作られたのが感じられます。
深い歪みにも十分対応できるしっかりとした出力にも関わらず、フェンダーのニュアンスも損なわない、まさに高スペックな使いやすいギターといった感じです!
ギターの細かい仕様にも「モダン」な要素が詰まっていて
ハイフレットが弾きやすい「Dネックヒール」
多彩な音作りに役立つ「S-1スイッチ」
弦交換が簡単でチューニングが狂いにくい「ロック式ペグ」
ネックをボディから外さなくとも調整ができる「トラスロッド・アジャストメント・ウィール」
と、ギターを使いやすくための様々な工夫が施されています。
モダンでハイスペックなギターが欲しい方におすすめです!!