フェンダージャパンのヴィンテージギター「Traditional」シリーズを解説!ラインナップやサウンドの特徴まで!!

目次

フェンダー「Traditional」シリーズとは??

フェンダージャパンのヴィンテージシリーズ

フェンダージャパンは、フェンダーから正式なラインセンスを許可されている、日本で作られたフェンダーギターの生産ラインのこと。今回紹介する「Traditional」シリーズは、そのフェンダージャパンのシリーズになります。

そしてフェンダージャパンの中でも、ヴィンテージギターをコンセプトとしているのがこの「Traditional」シリーズ。

サウンド、ルックス共に、トラディショナルなフィーリングを感じられるシリーズになります!

低価格で手に取りやすい

フェンダージャパンのギターシリーズはその手ごろなお値段が大きな魅力です。

今回紹介する「Traditional」シリーズは、9万円ほど。めちゃくちゃ安い値段設定ではありませんが、本家フェンダーUSAの20~30万円するギターに手が届かない方にとって、良い選択肢なのではないかと思います!

歪みと相性が良い

基本的にヴィンテージ指向のギターは

  • 粗いドライブサウンド
  • 深い歪みに対応できない

といった特性を持っており、「上手に歪ませる」ことは難しいことが多いですが(逆に言えばその味のあるサウンドが魅力なのです。)

今回紹介する「Traditional」シリーズはどのラインナップも歪みとの相性がよく、ビンテージ特有の粗さを残しながら、伸びやかなドライブサウンドを作り出すことができます。

クリーンサウンドよりも、歪ませることでその実力を発揮できるシリーズです!

「Traditional」シリーズのスペック

薄い塗装

「Traditional」シリーズは他のシリーズよりも、ボディ塗装が薄くなっています。(ポリエステル塗装)

ヴィンテージギターの薄いラッカー塗装をイメージしたクラシックな仕様ですね!

エイジドされたパーツ

トーン、ボリュームノブや、ピックアップなどにエイジド加工が施してあり、ヴィンテージ感を演出しています。

前身シリーズである「Exclusive」シリーズと比べ、より自然なエイジドになっています。

6点支持トレモロ

トレモロには「6点支持」が採用されています。ここもクラシックな仕様ですね!

「2点支持」と比べて、しっかりしたアーミングが特徴です

「Traditional」シリーズのラインナップ

ストラトキャスター

Check!!
  • 価格:8万円ほど
  • 【50’s】【60’s】【70’s】のラインナップ
  • 伸びのあるドライブサウンド

「Traditional」シリーズのストラトキャスターは【50’s】【60’s】【70’s】のラインナップが存在します。

【50’s】【60’s】のサウンドイメージは割と似ていて、レンジが狭く太いサウンドが特徴。【70’s】はもうちょっと現代のギターに近いブライトな歯切れの良いサウンドです。

正直クリーンサウンドに関して言えば、フェンダーUSAなどの上位機種と比べてしまうと、「サウンドのハリ」「音の解像度」「レンジ」などなど、さすがに勝てないなあという感じです。

ただこのシリーズの大きな魅力は「ドライブサウンド」にあります!

クリーンサウンドだけを聴いただけでは分からないほど歪みの乗りがよく、フェンダーのヴィンテージシリーズの中で珍しく「きれいに歪む」ギターです。

サスティーンも稼げるので、伸びやかなリードトーンにおすすめなストラトキャスターです!

Arctic White【50’s】

Candy Apple Red【50’s】

3-Color Sunburst【60’s】

  • ボディ材:バスウッド(50’s 60’s)アッシュ(70’s)アルダー(’58)
  • ネック材:メイプル
  • 指板材:ローズウッド、メイプル
  • フレット数:21
  • フレットサイズ:ヴィンテージスタイル
  • ピックアップ:Vintage-Style Single-Coil Strat®

テレキャスター

Check!!
  • 価格:約9万円
  • 金属感の強いサウンド
  • 歪ませることでその実力を発揮

次は「テレキャスター」です。

テレキャスターもストラトキャスターと同じく、クリーンは微妙かなあという印象です。ボディ材のバスウッドの影響か、音像がはっきりせずレンジも狭いので、音抜けの良くないサウンドですね。

ただテレキャスターも、歪ませることでその本領を発揮します。

歪ませていくと、バスウッドの中低音域の安定感と金属感のあるプレゼンスが際立ち、かっこいいドンシャリドライブサウンドになります。

そのサウンドは逆に「モダン」なイメージで、このテレキャスサウンドが好きな方も多いはず!チェックしてみてください!

3-Color Sunburst【60’s】

Arctic White【70’s】

Natural【70s Thinline】

Natural【’69 Thinline】

  • ボディ材:バスウッド(50’s 60’s)アッシュ(70’s)マホガニー(’69 Thinline)
  • ネック材:メイプル
  • 指板材:ローズウッド、メイプル
  • フレット数:21
  • フレットサイズ:ヴィンテージスタイル
  • ピックアップ:Vintage-Style Single-Coil

ジャズマスター

Check!!
  • 価格:約10万円
  • クリーンには対策が必要
  • トレブルの倍音が豊か

お次は「ジャズマスター」ですね。

ジャズマスターも例のごとく、クリーンサウンドは少し貧相な印象で、存在感のあるクリーンサウンドを作るには、クリーンブースターなどのエフェクターが必要になるかもしれません。

そしてドライブサウンドが気持ち良いのも例のごとく。

特に高音域の倍音がとても豊かに出てくれて、テレキャスター同様プレゼンスが気持ち良く、つい掻き鳴らしたくなるドライブサウンドです!

3-Color Sunburst【60’s】

Arctic White【60’s】

Blue Flower【60’s】

Pink Paisley【60’s】

  • ボディ材:アルダー
  • ネック材:メイプル
  • 指板材:ローズウッド、メイプル
  • フレット数:21
  • フレットサイズ:ヴィンテージスタイル
  • ピックアップ:Vintage-Style Single-Coil
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