- 「Jan Ray」のサウンドの特徴と、その使い方
- Timmyとの違い
ギタリストに大人気の”Jan Ray”は実際どうなの??
ギタリストなら1度は聴いたことがあるであろう「Jan Ray」。
次世代のド定番歪みエフェクターとして、その地位を確立させつつある大人気ペダルです。使用したギタリストの多くからの評判が非常に高く、そのサウンドについて気になっている方も多いのではないでしょうか?
今回は、
「Jan Ray」って名前と評判は知ってるけど、実際どんなサウンドなの???
という方に向けて、
と、細かく解説していこうと思います!!
↓↓VEMURAMの他のエフェクターも知りたいという方はこちらをどうぞ!
【VEMURAM Jan Ray】
Jan Rayはどんなエフェクター?
まずは、Jan Rayがどんなペダルであるかを大まかに解説していきます。ポイントは、
- 国産ハンドメイドメーカー
- ブラックフェイスサウンドを再現
この2つです!見ていきましょう!
国産ハンドメイドメーカー「VEMURAM」の大人気歪みエフェクター
Jan Rayを販売する「VEMURAM」は完全ハンドメイドの国産メーカー。品質の高いエフェクターを多数販売していると人気のメーカーです。サウンド面では「ノイズが少なく、コンプ感の少ない自然なサウンド」だと高い評価を受けており、今回紹介するJan Rayでもその要素が強く感じられます。
そのクオリティの高さは、さまざまな点で感じられ、
- メーカーで開発されたオリジナルのコンデンサーを使用
- スイッチを金メッキにして酸化による故障を防止
- ハンドメイドによる丁寧な組み立て
- 発送前に行うサウンドチェックにより、初期不良品がほとんどない
といったこだわりっぷり。
他のメーカーよりも値段は張りますが、その完成度の高いサウンドと品質で、中級者以上のギタリストに人気が高く、また、マイケル・ランドウがボードに組み込んだことから大きな話題となり、世界的にも高い人気を誇ります。まさにニュースタンダードになりつつあるメーカーですね!
60年代ブラックフェイスのフェンダーアンプを再現
「ブラックフェイス」とは、別名「黒パネ」とも呼ばれる60年代に生まれたフェンダーアンプのこと。コントロールのツマミのついたパネル部分が黒いことからその名前がついており、フェンダーサウンドを基礎を作ったアンプです。
Jan Rayはそのブラックフェイスの定番だったセッティングMajic6(Vol.6 Treble.6 Middle.3 Bass.2)を再現したペダル。フェンダーアンプらしいピッキングニュアンスを活かす反応の良さや、飽和寸前のブーミーなドライブトーンが魅力の一台です。
Jan Rayのサウンドの特徴
次はサウンドの特徴についてです!
- アンプライク(反応が良い)
- 上品なトーン
- ジューシーな倍音
- デッドポイントが少ない
少し多いですが(笑)。この4つです!
1つずつ見ていきましょう!
追従性の高いアンプライクな反応
前項でお話しましたが、Jan Rayはフェンダーアンプの再現をしているだけあって、ピッキングに対する反応がめちゃくちゃ良いです。また、ドライブ感もとても自然で、ピッキングの強弱によって細かく変化。ギター自体のサウンドを尊重した、いわゆる「トランスペアレント系」の歪みエフェクターです。
ハイが出すぎないウォームで上品なトーン
Jan Rayの最も特徴的な要素が「上品なトーン」であることです。
ハイがしっかり存在しながら、でもでしゃばることもなく、バランスよく出てくれます。中域は粘りのあるウォームな質感で、色気のある大人なドライブトーンを出力。温かみのある落ち着いたサウンドが好きな方にぴったりです。
ジューシーな倍音
「落ち着いたトーンでありながら、倍音もしっかり出てくれる」というのが、このJan Rayがロックシーンでも多く使用されるポイントでしょう。
チューブアンプの歪みのような、ハリのあるジューシーなドライブ感。そしてこの倍音の質感も広がり過ぎずにまとまっている印象です。「上品さ」はドライブ感でも感じられますね。
使えるポジションが多い
「デッドポイントが少ない」のも大きな魅力の1つ。
ゲイン・トーンともに、どのセッティングでも成立することから、オーバードライブ・ブースターなど、さまざまな使い方が可能です。音作りが苦手な方や、初心者におすすめなのかも(笑)。この後「使い方」で解説しますが、汎用性の高さはピカイチですよ!
【VEMURAM Jan Ray】
Jan Rayの仕様を確認
次はJay Rayの仕様についてさらっと解説していきます!
説明したいポイントは、
- オール・ブラスでノイズカット
- ツマミは4つ
- サチュレーション・トリマーで倍音調節
この3つです!
オール・ブラスでノイズカット
VEMURAMのペダルは筐体にブラス(真鍮/黄銅)を使用。ブラスは銅と亜鉛の合金のことで、これがアースを役割を果たし、低ノイズを実現しています。
ツマミは4つ!
デザイン重視なのか、Jay Rayのツマミには表記がありません!
それぞれ4つのツマミはこのような配置です。ゲインの可変幅はどクリーン~軽いオーバードライブほど。EQの効きは良く、幅広いサウンドメイクが可能です。
サチュレーション・トリマー
ツマミとは別に、本体上面にトリマーが存在。プラスドライバーによって調節ができます。こちらのトリマーは「倍音の出方」をいじることができ、
といった感じで、EQ設定とはまた異なる、「歪み方」を変化させられるコントロールになっています。
Jan Rayの使い方の例
お次はおすすめの使い方をご紹介!
今回紹介するのは、
- ウォームなバッキング
- クランチサウンド
- ブースター
この3つ!見ていきます!
ウォームなバッキングトーン
- Vol.4 Gain.5 Treble.4 Bass.6
- サチュレーション・トリマー:5
Jan Rayの温かみのあるトーンはバッキングギターにマッチ。中域の粘っこさがジャカジャカしていて気持ちいです。トレブルが低めのミドルに寄ったサウンドメイクがおすすめ。ゲインとサチュレーションは曲によって調節するといいですよ。
クリーンの味付け&ギラっとしたクランチサウンド
- Vol.5 Gain.1~5 Treble.7 Bass.4
- サチュレーション・トリマー:7
ゲインを低めに設定することで、ギター本来の音を活かした気持ちの良いクランチサウンドをメイクできます。ハイが際立つようなセッティングで、シャープで歯切れの良いサウンドを作るのがおすすめ。アルペジオやブルース系のニュアンス重視のフレーズにマッチしますよ!
ブースターとして
Jan Rayはブースターとしても非常に優秀。「使える」ゲインの可変幅が広いことから、クリーンブースター、そして歪みを足しながらのドライブブースターとしても、どちらも使うことができます。
- Vol.7 Gain.1 Treble.6 Bass.6
- サチュレーション・トリマー:3
クリーンブースターとして使用する場合は、ゲインとサチュレーションをグッと下げて、代わりにボリュームを上げるセッティングがおすすめ。またトレブル・ベース共に高めに設定することで、ヌケが良く存在感のあるサウンドにブーストできますよ。
- Vol.6 Gain.6 Treble.6 Bass.5
- サチュレーション・トリマー:7
ドライブブースターとして使う場合は、ゲインとサチュレーションをしっかり上げましょう。原音にハリとリッチな倍音をプラスし、よりゴージャスなサウンドを仕上げることができます。
【VEMURAM Jan Ray】
回路が似ていると話題の「Timmy」との違いは?
回路が似ているということで、話題になった2台です。
サウンドを聴き比べてみると確かに似た部分が多く、どちらも「アンプライクなローゲインペダル」といった感じ。トランスペアレント系と呼ばれる2台はどう選べばいいのか。
筆者の考えはこうです!
”チューブ感”ならJan Ray。”すっきり”したTimmy
ここまでも話してきましたが、Jan Rayは丸みのある上品なサウンド。艶とハリのある音で、「チューブアンプ感」をより感じるのがJan Rayです。そしてTimmyの方がよりクセの無いドライブ感を持つペダル。すっきりしたタイトなドライブサウンドが好みの方はTimmyがおすすめです。
- 温かみのある真空管サウンドが好みなら「Jan Ray」
- クセのないサウンドが欲しいなら「Timmy」
いかがでしたか?
「Jan Ray」について理解が深まったならうれしいです!
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