- フジゲンギターはなぜ「コスパが良い」と言われるのか
- ラインナップとその特徴
「コスパ最強」と呼び声高い”フジゲン”
ギタリストであれば1度は聴いたことがあるであろう「フジゲン」。老舗の国産楽器メーカーとして多くの演奏者に使用されています。
プレイヤーからの評価が非常に高く、10万円ほどの値段設定、そして品質の高さから、所有するギタリストは「コスパが良いギター」と声を揃えます。正直こんな評判の良いメーカーも珍しいなと思うほどです(笑)。そんな評価の高いフジゲンギターについて、詳しく知りたい方も多いはず!
ということで今回は、
フジゲンのギターってすごく評判いいよね!
なんでそんなに「コスパがいい」って言われるんだろ?
という方に向けて、
といった感じで詳しく解説していこうと思います!
↓↓フジゲンのテレキャスについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
フジゲン(FUJIGEN)とはどんなメーカー?
まずはフジゲンとはどんなメーカーなのか、さらっとお話していきます!ポイントは、
- 高い技術力をもつ国産メーカー
- 「弾きやすさ」を追求した加工
- 木材のこだわり
この3つです!
高い技術力をもつ国産メーカー
フジゲンは1960年創業の老舗国産楽器メーカー。開発から製造まですべてを日本国内で行っています。フェンダージャパンの委託製造を行っていたことでその名が知れ渡り、現在に至るまで長くプレイヤーに愛され続けています。
トラディショナルからモダンまで、あらゆるニーズにマッチしたギターを数多く販売していおり、カスタムオーダーも可能(20万円ほど)。高級車の内装・高級スピーカーなどの製造もおこなうなど、その高い技術力が高く評価されるメーカーです。
「弾きやすさ」を追求した加工
常に「プレイヤーに寄り添った」ギターを提供してくれるのが、フジゲンというメーカーの最大の魅力でしょう。作りが精巧であることはもちろん、「弾きやすさ」「サウンドの扱いやすさ」を追求し、
- サークル・フレッティング・システム(C.F.S)➡弦とフレット垂直に
- コンパウンドラディアス指板➡チョーキングによる音詰まりを防止
- ローネックセット➡自然な弾き心地に
といった様々な仕様を採用しています。「ユーザー目線であること」そしてフジゲンの「高い技術力」があるからこそ、ギタリストが好む1本に仕上がるのでしょう!
木材のこだわり
フジゲンは使用する木材にも大きなこだわりが詰まっています。
- 実際に足を運んで木材を選定
- 10%しか取れない正目材をネックに使用
- 含水率をなるべく下げる人工乾燥
どれも簡単なことではありませんが、木材の調達から加工まで、サウンドや強度を考え作られるからこそ、高いクオリティのギターが出来上がるんですね!
フジゲン(FUJIGEN)ギターの評判は?
次にフジゲンのネット上での評判を見ていきましょう!目立って見えるのは、
- 弾きやすい
- コスパが良い
- エフェクター乗りが良い
この3つですね!
弾きやすい
フジゲンギターのプレイアビリティの高さを実感する声が多く見られました!次項で詳しく解説しますが、多くのこだわりによってフジゲンギターの弾きやすさは成り立っています。
コスパが良い
やはり「コスパが良い」という声が一番多かったです!30~40万円クラスのクオリティを10万円~20万円ほどで購入できると評価する方も見られました。
エフェクター乗りが良い
そしてエフェクター乗り、歪み乗りについて言及している方も多い印象でした。筆者も同じ感覚で、ロックギタリストが好みそうな、抜けの良い元気なドライブサウンドをメイクできるギターが多いと感じています。
フジゲン(FUJIGEN)ギターのこだわり
次は、フジゲンが「弾きやすさ」のために採用している技術を解説していきます!
- サークル・フレッティング・システム(C.F.S)
- コンパウンドラディアス指板
- ローネックセット
- コイルタップ
この4つです。これらの技術は価格帯に関わらず、すべてのモデルに採用されています!まさに「高コスパ」!1つずつ見ていきましょう!
サークル・フレッティング・システム(C.F.S)
ナット、フレットを少し湾曲させる「サークル・フレッティング・システム(C.F.S)」。
ギターの構造上、ナット幅よりブリッジ幅の方が広いことから、弦は放射状に伸びています。フレットを同心円状に曲げることで、弦とフレットが垂直に交差。立ち上がりの良いクリアなサウンドになり、弾きやすさ(押さえやすさ)がアップします。
コンパウンドラディアス指板
「コンパウンドラディアス指板」とは、ローポジションのR値を小さく、ハイポジションのR値を大きく設定した指板のこと。つまり、「ハイに行くほど平らな指板」ということです。
こうすることで、ローポジションのグリップ感を実現しながら、ハイポジションのチョーキングなどによる音詰まりやビビりを改善しています。
ローネックセット
ボディとネックの接続が、従来のものに比べ1mmだけ深くセッティング。よりフラットでナチュラルな弾き心地を実現しています。
コイルタップ
フジゲンのギターはほぼすべてのラインナップでコイルタップが可能。ハムバッカーをシングルに切り替えたり、シングル2基をパラレル(並列)で出力したりと、幅広いサウンドメイクを行えます。
フジゲン(FUJIGEN)ギターのラインナップ
最後にフジゲンギターのラインナップを紹介していきます!
表にするとこんな感じ。フジゲンにはモダン系のシリーズが存在し、それが「Expert」「J-Standard」「Boundary」。価格設定によって分けられています。その他に、クラシックサウンドを色濃く残した「Neo Classic」シリーズ。箱モノをラインナップした「Masterfield」シリーズが存在します!
1つずつ見ていきましょう!
Expert Series
- 価格:25~30万円
- モダン系の最上位ラインナップ
- バック材にマホガニーを使用
- ネックサイドに蓄光パーツ
フジゲンのモダン系最上位シリーズ。使い勝手が非常によく、歪み・エフェクター乗り抜群で速弾き系のギタリストにおすすめです。ヒール・カッタウェイ、サイドポジションマークに蓄光パーツを使用するなど、弾きやすさに配慮された仕様も追加されています。
バック材にマホガニーを使っている唯一のシリーズであることも大きな特徴。(ストラトシェイプにはアッシュ2P、アルダー2Pも存在)ウッディで安定した響きを得ることができます。ヘヴィモデルであるELANにはSeymour Duncan、他のモデルにはフジゲンオリジナルのピックアップがマウントされていますよ。
J-Standard Series
- 価格:12~15万円
- モダン系の中位機種
- バック材にバスウッドを使用
- フレイムメイプルトップはここまで
フジゲンモダン系ギターの「標準機」。トップ材に木目が綺麗なフレイムメイプル、バック材にはコストの低いバスウッドを採用。硬い材質のトップ材と柔らかいバック材を組み合わせることで、立ち上がり良さと、温かみのあるふくよかなトーンを両立しています。Suhrギターと同じ組み合わせですね!
ストラトとテレキャスシェイプはピックアップにSeymour Duncanを使用。非常にバランスの良い汎用サウンドで、幅広いジャンルで活躍しますよ。歪み乗りも◎です!
Boundary Series
- 価格:7万円ほど
- モダン系の下位モデル
- ボディ材はバスウッド
最も価格の安いモダンモデル。トップ材の組み合わせはなく、ボディ材にはバスウッドを使用。コストカットを実現しています。サウンドのコシや立ち上がりは上位2シリーズに及びませんが、エフェクトの乗りは◎。軽やかなロックサウンドを出力できますよ。
Neo Classic Series
- 価格:10~15万円
- クラシックなギターサウンドを継承
- ロック向きの明るいサウンドトーン
名前の通りクラシックなギターサウンドを基本に、プレイアビリティやサウンドの使いやすさをグッと引き上げたモデル。音抜けが非常によく、明るいサウンドキャラクターが特徴です。ロックギタリストにおすすめですよ!
Masterfield Series
- 価格:25~30万円
- 箱モノシリーズ
- バランスの良いフルアコ
- ロックでも使えるセミアコ
箱モノには珍しくコイルタップ機能が付いており、色んなサウンドをメイク可能。汎用性の高い箱モノをお探しの方にぴったりです。
フルアコはふくよかでナチュラルなトーンでありながらバランスの良いサウンドが特徴です。「使いやすくて、弾きやすい」フルアコをお求めの方におすすめ。セミアコはジャズはもちろん、歪みノリが良いことからロックギタリストにも手に取ってほしい1本です!
いかがでしたか??
フジゲンについて理解が深まったならうれしいです!!
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