こんな人に向けての記事になっています!
そしてタイトルにもあるように、筆者の意見としては、
結論として「買わない方がいい」です。
その理由を3つの理由を挙げて説明していきますので、入門セットの購入に迷っている人はぜひ読んでみてください!
理由1:安すぎるギターセットは質が低い
まず前提として1万円前後のギターは「質が低い」です。
「高いギターとそんなに変わらないんじゃないの??」と思う方もいるかもしれませんが、これははっきり言えます。1万円ほどのギターは中級者以上からしたら全く弾きたくありません。
値段でギターの価値を決めたくはありませんが、1万円ほどのギターは良い個体はほとんどないと思ってもらってOKです。(あの音を狙って出したいなら別ですが)
ということで、その違いについて解説していきます!
使っている材料の違い
まずは、使っている材料の違いについて見ていきましょう!
木材
初心者セットのギターの中で最も目にするストラトキャスターで比較してみると、
- 一般的なストラト・・・アルダー、アッシュなど
- 格安ギター・・・バスウッド、具体的な表記がない
といった感じ。具体的な表記が無い場合も多いのが怖いところです…汗
バスウッドは安価で柔らかく加工しやすいのが特徴。ただ一概に悪い木材ではなく、温かみのある中音域を狙って高級なギターにも使われる場合もあります。(人気メーカーSuhrのギターはバスウッドとメイプルを組み合わせている)
ただ安価なギターは単純なコストカットを狙ってバスウッドを使用している場合が多いと思います。「軽い」を売りにしている商品も多いですが、柔らかい木材はサウンドにコシがなく、輪郭のぼやけたサウンドな可能性が高いので注意が必要です。
ピックアップ
ピックアップとは弦の振動をキャッチする、いわば「ギターについてるマイク」のこと。なんとなく分かるかと思いますが、このマイクの性能によってサウンドは大きく変わってきます。
そして初心者セットのピックアップは自社オリジナルピックアップの場合が多いです。
音のレンジが狭く、きれいなクリーンサウンドが出ないことが多い。悪くいってしまえばおもちゃのような音です。歪ませれば使えないことはないですが、あまりおすすめはできません。
ナット・ハードウェア
ナットとは巻いた弦を固定する部品のこと。ハードウェアとは金属パーツ、ブリッジ・ペグなどを指します。つまり弦の両側を固定する部分のことです。ここは弦の振動をどう響かせるかが決定する大事なパーツなのですが、
初心者セットのギターはそれぞれ、
場合が多いです。
この2つのパーツの質が悪いと「ベンベン」と三味線のような音になってしまいます。
安いギターに起こりがちな問題点
安いギターによくある問題点としては、
- ビビりが起きる
- 弦高が高くて弾きにくい
- フレットの処理が甘い
この3つが多いかと思います。
「ビビり」とはその名の通り、弦を弾いたときにビリビリとノイズが入ってしまうこと。前項で出てきたナットの処理が甘いことで起こる場合が多いです。
「弦高」とは、指板と弦の隙間の長さのこと。この弦高が高いと押さえるのに力が必要になり、弾きにくさを感じます。初心者は特に弦高の低いギターがおすすめです。
「フレット」は指板に打ち込んである金属のバーのことです。左手で押さえる部分ですね。安いギターの場合、フレットがネックから少しはみ出ていたりすることも。スムーズに演奏できなかったり、最悪の場合怪我にもつながります。
おすすめできる初心者セットもある
と、ここまで散々言ってきましたが…(笑)
おすすめできる初心者セットも存在します!
それは、
などの有名メーカーが販売している入門セットです。比較的リーズナブルな価格設定ながら、品質も悪くなく、今からギターを始めるにはピッタリですよ!
「セット商品を購入したい!」と考えている方は、少し高くてもこちらから選ぶのがおすすめです。
理由2:安いギターでの練習では上達しにくい
理由の2つ目は「安いギターでの練習は上達しにくい」ということです。
「サウンド」と「プレイ」は表裏一体
エレキギターはアンプの出音を聴きながら、その音を理想のサウンドに合わせるようにピッキングを調節していきます。そう、アンプの音によって自然と演奏が変わるんです。そもそも出音がよくないとどうやったってうまくいかない。
サウンドとプレイは表裏一体。きれいなサウンドが出ないと正しいピッキングの感覚が養われません。良い音が出なくて変な癖がついてしまう(ピッキングが強くなりすぎてしまうなど)こともあるので注意しましょう。
モチベーションが上がらない
ギタリスト、というか楽器を演奏している方は分かると思うのですが、ギターという楽器は中々上達しません…(汗)。毎日コツコツと練習して数か月後に目に見えて成長が分かる、といった感じ。
そこで大事になってくるのは、練習のモチベーションです。
そしてモチベーションを保つためには「再現したいサウンドが鳴らせる」ことがとても大事。テクニックが追い付いていなくても、完成度の高いサウンドを鳴らせてれば気持ちよく演奏できます。上手くいったときに「あ!これだ!」となるのが大切なポイントです。
安すぎるギターではCDで聴くような気持ちの良いサウンドを出すのは難しい。そのギャップを常に感じながら毎日練習するのは結構辛いです…汗。
ギターの魅力に触れられない
初心者セットの購入を考えて知る方の中には、「試しに触ってみようってくらいだから安いものでいいよな」と考えている方も多いかと思います。
ですが、正直1万円ほどの商品では、ギターの魅力に触れることは難しいです。
そして気持ちの良い音が出ないと、「ああ、こんなもんか…。初心者だからきれいに鳴らないんだな。」と思ってしまいます。ギターの魅力を感じずに辞めてしまうのが1番もったいないです。
何事もそうですが、継続してやっていけるものは、やりながらハマっていくもの。「ああ、初心者でも良い音出るじゃん!」となるのが、続けていくうえで大事なことだと思います。
理由3:初心者こそちゃんとしたギターを!
3つ目の理由は「初心者こそちゃんとしたギターを弾いた方がよい」ということです。
上手い人なら安いギターでも関係ないよっていうけど、、
「上手い人なら安いギターも弾きこなすよ」っていう人もいますが、あくまでそれは上手い人の話。
ギターの「鳴らし方」をしっかり理解している人であれば、安いギターも使いこなせるかもしれませんが、初心者はそんなこともちろんできません。
初心者は技術が無くても良い音が出るギターを使うことが大事です。
しっかりしたギターはしっかりした演奏を教えてくれる
ここまで何度も言っていますが、しっかりしたギターはしっかりした演奏を教えてくれます。
曲がった箸で毎日ご飯を食べていたら、曲がった持ち方になるように、ギターも質の悪いものを弾いていたらそれに慣れてしまいます。
ちゃんとセッティングされたものに長く触れることが大切です。
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