- パシフィカ最上位機種がどんなギターか
- 実際に買った人のレビュー
大人気ギター”パシフィカ”の最上位機種って実際どうなの?
ヤマハの大人気ギター・パシフィカの最上位機種、600シリーズ(PAC611/PAC612)。
低価格とは思えない、品質な高さ・サウンドの汎用性・機能性から、初心者向けのエレキギターとして、高い評価を受けるエレキギターです。
そんなパシフィカの最高グレード600シリーズについて
・初心者が買うギターとして本当に良いの?
・実際に勝った人のレビュー/評価が知りたい!
・611と612の違いは?
と、気になっている方も多いはず!
今回は、実際のレビューを交えながら、パシフィカ600シリーズにはどんなギタリストにおすすめか、詳しく解説していきたいと思います!
【612モデル】
【611モデル】
パシフィカってどんなギター?
まずは、パシフィカとはどんなギターシリーズなのか、簡単に解説していきます!ポイントは、
この3つです!
ヤマハの「実用性」に特化したギターシリーズ
楽器・スポーツ用品・オートバイなど、数多くの製造を手掛ける、国産メーカー「ヤマハ」のギターシリーズ。パシフィカは「実用性」にフォーカスされたシリーズであり、あらゆるジャンルにも対応できるのが大きな魅力です。その汎用性の高さから、アマチュアからプロまで幅広いプレイヤーが使用しています。
誰にでも使いやすいサウンド
パシフィカは良くも悪くも「癖のないサウンド」が特徴です。はっきりした出力、適度なコンプ感、クリーンから深いドライブサウンドまでこなす汎用性の高さから、弾き手を選ばないギターと言えるでしょう。
ピックアップは汎用性の高いHSS(ハム/シングル/シングル)を多く採用。コイルタップ機能搭載で、リアピックアップはシングルでも演奏可能。幅広いサウンドメイクで様々なジャンルに対応することができます。
リーズナブルな価格設定
「初心者おすすめ」とよく言われる最大の理由がその価格設定でしょう。最上位グレードの600シリーズでも7万円ほど、そして最もリーズナブルな100シリーズは3万円ほどと、ギターを始める人や、学生にも手が出しやすい価格がうれしいですね!
最上位機種PAC600シリーズの特徴
お次は、パシフィカ600シリーズの仕様についてです。細かく見ていくと、プレイヤーが使いやすいようモダンなパーツが使用されていることが分かりますよ!
SeymourDuncan製ピックアップを採用
ピックアップには、世界で最も信頼のあるメーカーと言っても過言でない「SeymourDuncan」製を採用。クリーンから深い歪みまでカバーしたバランスの良いサウンドで使いやすさ抜群です。
リアのハムバッカー「Custom 5」は、ブライトなパワーサウンドが特徴。伸びやかなギターソロを弾くのにぴったりです。
ロッキングチューナー
ロッキングチューナーは弦を固定するのにペグを巻く必要がないので、弦交換が簡単!ピッチも狂いにくく、一石二鳥のアイテムです。
TUSQナット(人口象牙)
ナットには人口象牙を使用。クリアかつリッチな倍音、サスティンが得られます。また滑りが良いことから、チューニングがズレにくいのもグッドポイントです!
ブリッジにはWilkinson社製VS-50
ブリッジには、モダンなルックスに、なめらかなアーミングプレイが可能なVS-50を採用。六角レンチで、弦高やオクターブチュ―二ングが簡単に行えます。
メイプルトップの美しい木目
木目好きにはたまらない、フレイムメイプルトップ。ヘッド部にもしっかりトラ目が見えていて美しいです。
【612モデル】
【611モデル】
パシフィカ611と612の違いは?
次は、611モデルと612モデルの違いについてです!
ずばり違いは、「ピックアップ」です。
612モデルはストラトタイプのシングルコイルが2つ付いているのに対し、611はP-90ピックアップを搭載。ここからは、そこから生まれるサウンドの違いを見ていきます。ポイントは、
この3つです!
汎用性なら612
シンプルに搭載しているピックアップの数が1つ多いので、サウンドメイクの豊富さでは612モデルに軍配が上がります。フロント、センターに出力控えめのシングルコイル、リアにはハムバッカーがマウントされており、幅広い音作りを楽しめるのが612の大きな魅力です。
P-90特有のワイルドなサウンド
611モデルのフロントポジションに搭載されたP-90は、パワー感と歯切れの良さを併せ持ったハイブリッドタイプ。ガツンとパンチのある男らしいサウンドで、印象的なロックフレーズを弾くのにおすすめです。
歪ませると中低音域が太くブーストされ、飽和感のあるブーミーなサウンドが得られます。前項で触れたとおり、汎用性ではストラトタイプにかないませんが、ワイルドなサウンドが好みの方には611モデルがおすすめです!
611はキレのよいハーフトーンが得られる
もう一つ触れておきたいのが、「ピックアップの距離」です。
611モデルは2つしかピックアップがマウントされていないため、リアとフロントの距離が離れています。このことによって、ハーフトーン(各ピックアップを混ぜたサウンド)の特徴が変わるのがポイント。
高低差の離れたサウンドを混ぜることで、テレキャスやジャズマスターのような、キレのあるドンシャリサウンドを作ることができますよ!
パシフィカ611/612を実際に買った人のレビューは?
次は実際にパシフィカを購入された方のレビューの中で特に目立ったものを、高評価、低評価ともに紹介していきます!リアルな感想を見て、どんなギターなのか確認してみてください!
高評価のレビュー
「価格に対して品質が高い」
セイモアダンカンのSSHピックアップはオールラウンドのジャンルで使える。しかもネック周りの使い勝手がよく、弾きやすい。ペグやブリッジなどのパーツもこの価格帯ではふつう付いてこないものが使われている。長く使えるギターだと感じた。
チョーキングを多用してもチューニングが全く狂わない。ヤマハの楽器全てに共通して言えることだが、作りが丁寧で信頼できる。買ってよかった!
「オールマイティなサウンド」
様々なピックアップの組み合わせが可能で、ヘビーなサウンドからカッティングまで1台で楽しめます。
音はクリーンやクランチが気持ち良いです!ハイゲインも文句なし!
パワー不足を感じる方には611がおすすめ
何よりこのフロントのP-90は大正解。パワー不足しない。P-90は優しく弾けばジャジィにも、強く弾けばコンプレッション掛かり、抜群のトーン。
「初心者から上級者まで使える」
発展途上の人が弾いても分不相応と思われず技術を極めた人が弾いてもチープとは思われないと言う意味で「弾く人を選ばない」と言う事がこのモデルの人気に繋がっているのではないかと思いました。
初心者から上級者まで使えると思います。幅広い音が出せるのでこれ1本あるだけで様々な曲に対応できます。
低評価のレビュー
お次は低評価のレビュー。
ストラトキャスターだと思って買うと失敗する
フェンダー系の「ニュアンス」を表現できるギターが好みの方には合わないかもしれません。撫でるように軽く弾いたときのニュアンスが中々出づらいのが1番のデメリットでしょう。逆に言えば、均一なサウンド出すのは得意なので、初心者でも弾きやすいギターですね。
サウンドにこだわりがあるギタリストには向かない
「正統派サウンドが面白くない」という玄人嗜好のギタリストには向かないかもしれません。逆に言えば、「特にこだわりがない」「ギターの音なんてまだ分からない」という方にはぴったりです。
まとめると、
- 高評価・・・コスパが良い/サウンドが使いやすい/初心者から上級者まで
- 低評価・・・個性がない/音にこだわりがある人には向かない
こんな感じ。
筆者も同じような印象で、サウンドの汎用性は非常に高く、ジャンルを問わずに使うことができますが、
といった、ギターそれぞれの特性によって得られる「おいしい」部分の、再現は難しいかと思います。パシフィカの性能をグラフにするならば、オール70点のきれいなペンタゴンができるようなイメージですね!
【612モデル】
【611モデル】
どんなギタリストにおすすめ?
最後にどんなギタリストにおすすめかを解説していきます!
この2つです!
幅広いジャンルの音楽をたのしみたい方
前項で話した通りパシフィカは、「特出した要素はないが、何にでも使える」ギターです。サウンドへの強いこだわりがなく、とにかく色んな音楽が演奏できる汎用性の高いギターが欲しい!という方にぴったりですよ!
粒立ちの良いカッティング
筆者が聴いていて「パシフィカシリーズに最も合うな」と思う奏法が、「カッティング」です。しかもポップスなどに使われる粒立ちのしっかりした、おしゃれなカッティングプレイですね。コンプ感を感じる均一なサウンドがぴったりです。シティポップ系をプレイしたいギタリストには、パシフィカはグッドな選択かと思います!
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